スカル家とスカルアイダーダウン-ロイヤル・アイダーダウン-の歴史

アイスランドのスカルストロンドにあるスカルは、農場でもあり土地の名前でもあります。この土地に人々が暮らすようになったのは1100年頃のことです。スカルは現在、特にアイダーダックの棲息地ということもあり、アイスランドでも最も実り多く価値ある地域のひとつとなっています。

何世紀にもわたり、この土地の人々はアイスランドの中でも裕福な暮らしをおくり、豊富な資源に恵まれてきました。最初の入植者ゲイムンダー・ヘルジャースキンは、アイスランドに初めて移住してきた集団のひとりでした。アイダーダウン生産農家のヒルマル・クリスティンソンはヘルジャースキン直系の子孫であり、28代目にあたります。ここまで家系が長く続いている農家は、アイスランドでもこの一族だけです。

同じくヘルジャースキンの直系子孫だったスノーリ・ナルファソンはスカルス-スノーリという名でも呼ばれ、1150年頃には国内でも最富裕層のひとりに数えられていました。

この土地で最も有名な歴史上の人物はオロフ・ザ・リッチとその夫ビョルン(1408~1467年)です。ビョルンは1400年代のアイスランドで一番裕福な人物でした。デンマーク王よりナイトの称号を賜り(当時はデンマーク領であったため)、王の代理としてアイスランドを治めるという最も高い地位を与えられました。

スカルアイダーダウンの交易については1455年の古文書の記録がよく知られています。そこには、オロフ・ザ・リッチがビョルンと共にデンマークに船で渡り、デンマーク王クリスチャン1世にスカルアイダーダウン羽毛布団を献上したとことが記されています。

アイダーダウンの羽毛を手摘みし、洗浄するという伝統は500年以上に渡り、代々受け継がれてきました。今日では、ヒルマル・クリスティンソンがこの伝統を守り、環境に優しく持続可能な生産プロセスをさらに理想の形に近づけようとしています。

old tractor